「はい、かしこまりました」
「少々お待ちくださいませ」
「申し訳ございません」
「ありがとうございました」
「またお越しくださいませ」

 

セブンイレブンでバイトしていた方はみなさんご存知、出勤したときに必ず読み上げる「誓いの言葉」。

着いてみたらレジが激込み、という時は制服着ながら裏からドリンク棚に商品補充しながら言っていました。出勤都度読み上げていたら、暗記するのも当たり前。

 

暗記しているのに唱える意味は、意識の切り替えと発声練習、かな?

家族や友達と話す時間ではない、独り言ではいけない、聞こえる声量で、なれ合いではない言葉で話さなければない時間に突入するぞ、という自覚へのスイッチ。

 

普段から場を弁えて切り替えをする習慣がある人は不要なのでしょうけれど、残念ながらみんながみんな、それが当たり前な環境で暮らしてきている訳ではない。

 

身近でよくありがちなのが、

「そうっすよね」

体育会系出身の人が「その通りですよね」という目上に対する相槌に使う言葉だけれど、基本これは「身内の中での先輩」に対する、「身内言葉」。

「その通りですよね」

も距離が近め。親しみが混じるニュアンスがありがち。

「おっしゃる通りです」

だと敬意や尊重が籠るけれど、相手との距離感が出がちなのでボディーランゲージや語調に注意が必要。

親しみを感じていてくれている人からすると、距離を置かれている、とよそよそしさを感じられてしまう可能性も。

 

対面の難しさは、そんなニュアンスをくみ取る、或いは「馴れ馴れしいのではない、自分が相手に好意を持っている」と伝わる話し方をするということ。

 

いつになっても難しい。でも、大事なことですね。

今の世の中、自分以外の人や組織と連携せずにできることは、どんどん減ってきているから。

コミュニケーション力を上げていかなければいけないこの頃。